【剣盾S30構築記事:最終105位】対面イベルダイナ【最終レート2001】

はじめまして、コースケと申します。S30お疲れ様でした。今シーズンはレート2000を達成することができたので、使用した構築を記録に残すことにしました。ぜひとも読んで頂けると嬉しいです。

 

使用した構築

トレーナーカード

 

本構築のコンセプトは、相手にダイマックスを弱く切らせこちらのダイマックスを強く通すというものです。

具体的には、なるべく相手にダイマックスを先に切らせ、ムゲンダイナダイマックス砲や襷ホルードの超火力で大幅に削り、残りの体力を物理珠イベルタルの不意打ちやスカーフメタモンで上から縛ることによって、こちらのダイマックスを温存して対戦を有利に進めることを目指します。

 

個体紹介

イベルタル@いのちのたま

イベルタル

性 格:意地っ張り
実数値:201-201(252+)-115- *-119(4)-151(252)

技構成:ふいうち/ ダブルウイング / 鋼の翼 / 挑発

 

本構築の軸となるポケモン

物理型で採用することによって、ふいうちによる縛り範囲が広くなるだけでなく、チョッキカイオーガやホウオウといった特殊耐久の高いポケモンとのダイマックス下での打ち合いに強くなり、かなり広範囲の禁止伝説相手に有利に戦える。また、鋼の翼を採用することによって、バンギラスや耐久に振っていないゼルネアス相手に致命傷を負わせることができる。

しかし、上述のような強みがある反面、ねっぷうが無いため環境トップのザシアン相手にかなり不利を取る。ザシアン入りの構築には選出しないことも多い。

挑発は汎用性の高いダイウォール媒体として採用。割と打つ機会はあったので技構成はこれで完結しているような気がする。

 

ムゲンダイナ@フィラの実

ムゲンダイナ

性 格:臆病
実数値:223(60)- *-126(84)-185(156)-116(4)-193(204+)

技構成:ダイマックス砲/ 火炎放射 / どくどく/ 自己再生

 

調整意図

H:16n-1

HB:フィラの実込みで特化マンムー地震+氷の礫を両方最高乱数以外耐え

C:H252振りザシアンを火炎放射二発で大体落とせるライン

S:環境にいる殆どのA特化ザシアンを抜けるライン

 

イベルタルとタイプ相性が良く、ダイマを切らずに相手のダイマックスを大きく削れる禁止伝説枠として採用。コンセプト上、大体は初手に選出する。

このラインまで火力に振ることによって、相手のサンダーやランドロス、エースバーンがダイジェットを打ってきた場合でも、よほど耐久に振られていない場合は、ダイマックス砲+イベルタルのふいうちで縛ることができる。

また、イベルタルが不利を取るザシアンに最低限抗えるようにフィラの実を持たせた。これにより、相手のザシアンがHDに振っておらず、且つこのムゲンダイナよりも遅い場合には、相手の巨獣斬+電光石火をフィラの実込みで耐え、こちらの火炎放射二発で高確率で対面処理できる。また、フィラの実を最大限生かすため、ついでに本構築の天敵である襷マンムーも対面処理できるようにHBを伸ばした。

どくどくと自己再生を採用したことによって、対面構築では処理が難しいポリゴン2やホウオウ、ジガルデ、ルギアなどに対しても最低限抗うことができ、本構築で重くなりがちな水ウーラオスやエースバーンに対しての簡易的な引き先にもなれる。

 

ホルード@襷

ホルード

性 格:意地っ張り

特性:力持ち

実数値:161(4)-118(252+)-97-*-97-130(252)

技構成:地震/ 電光石火 / 冷凍パンチ/ ストーンエッジ

 

電気の一貫を切ることができ、ダイマを切らずに相手のダイマックスを大きく削れる襷枠として採用。ムゲンダイナを初手に選出したくない場合や、相手の構築にステロを撒いてきそうなポケモンがいる場合にはホルードを初手に出すことが多かった。

耐久に振っていない命の珠持ちガマゲロゲやサンダー、ランドロスなどがダイマを切ってきた場合でも、襷を盾に雑に削って電光石火まで当ててしまえば、裏のイベルタルのふいうちで縛ることができる。ただし、じたばたを切っているため、エースバーンに対してはダイナックルorダイジェットの択になってしまう。

地面タイプの襷枠としてはマンムーガブリアスランドロスが競合として存在するが、あえてホルードを採用した理由は主に二つある。

一つ目は、本構築はザシアンが重い上に、ザシアンに対しての引き先もいないため、少なくともH252振りザシアンを地震で超高確率で対面処理できる駒が必要だったからである。もしザシアンを打ち漏らしてしまうと、そのままザシアンの電光石火で裏のポケモンにまで削りが入ってしまい、仮にイベルタルを選出していたとしても、ふいうちと電光石火or巨獣斬の択ゲーに持ち込まれる可能性があるからである。

二つ目は、相手のHDナットレイやHDポリゴン2、B振りラッキー、HB日食ネクロズマなどに後出しから受け切られるのがしょうもないと思ったからである。ザシアンを対面処理するだけなら鮫肌ガブリアスでも可能なのだが、ホルードの火力ならば甘えた耐久のナットレイやポリゴン2、ラッキーを後出しされたとしても、地震+ダイアースでダイマックスは消費するものの襷を温存したまま処理できる場面が多々あり、立ち回りの幅を広げることができる。HB日食ネクロズマ相手にも半分以上ダメージが入るため、月の光で粘られることもない。これはホルードにしかない強みである。

冷凍パンチはランドロスやジガルデに、ストーンエッジはホウオウやサンダーに打つために採用。ホウオウ+日ネクやホウホウ+ダイナ構築相手には必ず選出していた。選出率は確実に1位。

 

メタモン@スカーフ

性格:なまいき

特性:かわりもの

実数値:155(252)-*-*-*-*-* 

技構成:へんしん

 

ザシアンが重すぎたためスカーフを持たせて採用。

スカーフを持っているため、ムゲンダイナやホルードで大幅に削った後の相手のダイマックスポケモンを上から縛るといった立ち回りが可能である。その場合は相手のダイマを処理した後、メタモンダイマを切る立ち回りが多かった。

上位帯ではHBアッキサンダーなどザシアンをコピーされた後の引き先を用意されているケースが多く、ザシアン対策としては微妙だった。相手の選出を縛るという意味では機能していたのかもしれない。黒バドザシアン相手には必ず選出していた。

また、構築単位で重いゼクロムやゼルネアスに対してもそこそこ強いのが偉い。

 

バシャーモ@バコウの実

バシャーモ

性 格:意地っ張り

特性:加速
実数値:155-189(252+)-90-*-91(4)-132(252)

技構成:インファイト/ フレアドライブ / 雷パンチ/ 剣の舞

 

主にザシアン入りに選出するダイマックスエースとして採用。

ザシアンとよく組まれている珠サンダーやカイオーガイベルタルにもそこそこ抗えるように、バコウの実を持たせて雷パンチを採用した。また、本構築の一番の天敵である壁+ジオコンゼルネアス構築に対して、剣の舞を積んでゴリ押すというルートも一応取れる。

また、この技構成にしたおかげで、相手のメタモンにこのバシャーモがパクられた場合でも、裏にムゲンダイナを控えさせておけば簡単に止めることができた。

選出率はそこそこだが、出した試合は想定通りの活躍をした。

 

ガマゲロゲ@ラムの実

ガマゲロゲ

性 格:意地っ張り

特 性:すいすい
実数値:180-161(252+)-95-*-96(4)-126(252)

技構成:アクアブレイク/ 地震 / パワーウィップ/ 瓦割り

 

カバルドンラグラージの欠伸ステロ展開を対策できて、オーガザシアン相手にも選出できるダイマックスエースとして採用。

カバザシオーガなど、バシャーモイベルタルも選出し辛い構築相手にはガマゲロゲをエースとして選出していた。オーガザシアン相手にはほぼ選出していたが、ナットレイヌケニンがいる場合には代わりにバシャーモを選出していた。火力アップアイテムが無いため火力が低くエースとしては物足りなかったが、初手カバルドン展開を抑制するなど最低限の仕事はしていたように思える。

 

この構築を使用した感想

一応運良くレート2000を達成した構築ではありますが、環境に非常に多いオーガザシアンやイベルザシアンがかなりキツいという欠陥を抱えているのは致命的だと思いました。また、ジオコン&ドレインキッス採用のHBゼルネアスやHS剣の舞ザシアン、コスパダイナなど、そこそこの頻度で遭遇するにも関わらずほぼ勝てない相手が存在するのも厳しかったです。

そもそも、コンセプト通りに相手のダイマックスをイベルタルの不意打ちを絡めて処理したところで、その後ザシアンを死に出しされたらダイマックスが残っていても圧倒的に不利になってしまうという点は非常に弱いと思いました。実際、ザシアンだらけの終盤はコンセプト通りに組み立てた試合はほとんど無く、構築の軸であるはずのイベルタルはほとんど選出できず、ホルード+ムゲンダイナ+バシャーモorガマゲロゲみたいな選出しかしていませんでした。コンセプト自体に欠陥があります()

 

次のシーズンもやるかどうかは分かりませんが、次やるときはこの構築を改良するか新しい構築を考えてまたレート2000を達成できるように頑張りたいです。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。